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いきなりメッセージ

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ニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ❗️『
幸福研究においては、focusing illusionが知られている。カーネマンらが報告している、特定の要素で、幸福が決まってしまうとする幻想。宝くじに当たったからと言って、幸せになるわけではない。気候が良いからといって、幸せにはならない。結婚や、子どもの有無も同様である。

結局、幸福は、さまざまな要素の「合わせ技」、バランスで育まれるのであり、単一の要素で決まるんではない。強いていえば、他人とのコミュニケーション、つながりが幸福を決めるもっとも大事な要因であることを、「フロー」で知られるチクセントミハイの研究などが示している。

特定のことで、何かが決まってしまうというfocusing illusionは、幸福の認知だけでなく、さまざまな分野で見られる。たとえば、人がなぜ過激思想に走るのかということも同様だろう。特定の宗教が、過激思想に走る上で決定的なのではない。さまざまな要因が重なってそうなる。

スペインの宗教裁判は悪名高いが、キリスト教ゆえにそうなったわけではなく、社会的、経済的、文化的なさまざまな要因が合わせられて、そのような過激思想が生まれたのである。過激思想に対する時は、一つの要因(たとえば宗教)にとらわれることなく、全体の相乗性を注視する必要がある。

何か特定のことに注目することは、人間の認知バイアスに潜んだ傾向だし、現代のインターネット環境では、拡散しやすい文化でもある。しかし、常に、木でなく森を見なくてはいけない。森を見れば、自然に、世界が本質的に多様であることが見えてくる。木は個別性に過ぎないのだ。』