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朝からメッセージ

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ニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ‼️『
そこから寛容が生まれる

人は、どうしたら、他人との違いに寛容になることができるのだろう。現代の文明において、もっとも大切なものは「多様性」である。自分と異なる価値観、感性をもった人がいることが、許せないことではなくて、愉しいことだと思うためには、どんなことが必要なのだろう。

世界が同じである必要はない。もちろん、自分が大切だと思っているものを相手がそう思わなかったり、相手が大切だと思っているものが、自分にとっては心を動かされなかったり、そのようなことは、私たちの心を少し残念がらせるが、同時に、それは、心愉しいことでもある。

この地上は、異なる意見の人が共存するくらいには、広いはずだ。生態系の中には、さまざまなニッチがある。自分が存在するニッチは、他人をおしのけてつくるものではない。他人が、自分と全く異なる価値観を持っていたとしても、それは、自分のニッチを脅かすわけではないのだ。

世の中には、異なる他者に対して寛容な人がいる。一方、異なる他者に対して、不寛容な人がいる。その差異は、どこから生じるのだろうか? 何が、いちばんの分かれ道なのだろうか? ぼくは、寛容と不寛容の分岐点は、自分に対する関心の向け方にあるように思う。

私たちはみな、たった一回の人生を生きている。その中で、できるだけのことをしたいと思う。しかし、そう簡単にはできない。できなどしない。そんな中、自分の人生を精一杯生きようとしている人は、自然と、他人との差異に対して寛容になるのではないか、ぼくにはそう思えてならない。

簡単に言えば、温かい意味で、「私は私」「他人は他人」なのである。なにかやりたいことがあって、自分の人生を精一杯生きており、それでもなかなかうまく行かず、それでもがんばっている人は、正直に言って、温かい意味で、他人の人生をとやかく言っている暇など、ないのだから。

宗教であれ、ある思想であれ、世界のすべてを覆い尽くすようなイデオロギーは、時に、その信奉者自身が、自分自身のかけがえのない、一回限りの人生から、目をそらさせる、そんな作用があるように思う。本当に大切なのは、自分のささやかな人生に対する温かい関心なのに、それを忘れてしまう。

他人との差異に対して不寛容な人に、いちばん言ってあげるべきことは、自分自身の人生に、温かい関心をもつべきだ、ということなのではないだろうか。地球は、異なる他人が共生できるほど大きい。人生で一番大切なことは、自分のささやかなニッチの中で、ベストを尽くすこと。そこから寛容が生まれる。』